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ハナもも


ハナもも

 たくきんの仲間を語る。
明治、大正から昭和の初期までは、我が家の鉢植えには佗ぴ寂びの哲学があり、それは学識豊かな愛好家の提唱するものであり、業者もその線に沿って勉強したものであり、今日の技術、培養の一辺倒とはいささか異なった奥行きをもっていたのである。
そのような趣好に合致するのが、寒樹の相なのであり、それほ画の手本として珍重された「芥子園画伝」に示される雑木の寒樹の桐を現実に示ずものであり、 佗びの面から見れば、小実で小花の四季咲きの朝鮮姫の風情である、霜も近いかと思われる晩秋の頃に見る実の風情、花や蕾とともにまばら見られるのである。
まさに我が家の鉢植えの醍醐味が判然としてしめされるのである。
ザクロは珍らしく、一種、一属、一科と言われ、その名はラテン語からきており、中東地方にほ有史以前からあった。
我が国には中国朝鮮を経て、遣唐使時代に伝えられたものと言われ、当初は薬用として用いられたものらしい。
「万緑叢中紅一点」の名句は中国の詩人がこの花に対して述べた詩の一節と言われる。
花は千咲く,成る実は一つとも言われるように、我が家の鉢植えでも花はほとんどの枝先に咲くかとも思われ、成り花であっても歩止まりは悪く、花も終わり近くあきらめかけた頃にかろうじて幾つかが止まるのが普趣だが、我が家の鉢植えは数ではなく味わいなのであり.一鉢に多くはいらず、3〜5個で充分と言った所である。
10月に入るとどうもいかん。
ちょっとしたヘマがあれば、棚にでて覗きこんでしまう。
姫柿は、今日こそ色づきはじめたかナ。
姫柿大好き人間さんたち、どうもご苦労さん。
よくぞ、夏の水やりをのりきって、実を肥大させてくれました。
みなさんに感謝状を差しあげたいくらいだ。
しかし、いいよね。
こうして毎日;呈二憂できるのだから。
何でこんなに楽しいのだろう。
エッ、そんなこと考えているより、黴を眺めていたほうがいいって……それはこもつとも。
話は実にもどるが、実が色づきはじめるのは、だいたい気温20℃を境としている。
このあたりを基準に、考えておいてもらいたい。
大地に立つ蝦夷松よ、北海の厳しい自然の中で、風雪に耐え、生き抜いてきた、いま盆上にある蝦夷松たちよ。
蝦夷松は、その名の通り日本では北海道にだけ自生するものであり、内地には自生は見られない。
ボンサイ界に登場したのは明治30年代頃と言われている。
当時の北海道は一般の通念では今日の感情からすれば、ヒマラヤか南米ほどにも精神的距離のあった地域である。
未知の世界からの優れた素質をもった素材の出現は、ボンサイ入の期欝と感動をもって迎えられたことと思われる。
は明治44年に北海道に渡り、各地の蝦夷松地帯を歩き、自生状態を調査し、ボンサイの素材を探したが、苦心にもかかわらず優秀な素材の入手は容易ではなかったと伝られている。
大正6年頃、国後から素材の採取の道が拓け、活況を呈した、と三国われる。
後に北海道長官の理解ある計らいもあり、地元の人にとっては有利な収入源ともなり、両者相まって葉材は豊富に供給され、特に大宮ボンサイ村は別名蝦夷松園とも言われる程、毎年現地に出張して買い付け、大量に供給し、培養、作品の創作に専念した。
国後の蝦夷松は北海の厳しい自然の中で(ツンドラ地帯)幾百年の歳月を経る中で、風雪 に倒壊したものが、自然の取木状となり、発根したものもあり素材としては願望通りのものも多かったと言われ、ときの逓信大臣はその魅力に感動し、数年にして蝦夷松だけで、その数は1万鉢と三目われるほどの蒐集家として、名を轟かせた。
蝦夷松は、ボンサイに求められる条件をほとんど備えている、と言って過言ではなく、葉は光沢があって綱く短く密生し、枝は細く柔軟、整枝は容易、培養を重ねるに従い枝は密生しやすく、これと言った病害はほとんどない.害虫と言えぱ、アカダニくらいのもの。
樹形も模様木、晦幹、太細もお好み次第と言ったところ。
特に春に新芽の開くときの風情は、他の樹種に見られぬ独特の感動的な味わいも示される。
素材は無限かとか思わ掩る風ど現れて釆る」作品は、石付き、寄せ植え、老の他さまざまなも切が至る所に児られるようにたるが培養,法も研究と経験の集横からボンサイ界に不動の地位を占めたかに思われるまでになったのであった。
しかし、世の申と言うものは、誠に難しいものであり、安泰にも思われた蝦夷松が何と無く求心力を失い初めたのである。
それは経済的な不況も原因としても、あまりにも大最の素材と作品み消化不良の状態となったこど.趣味の世界の一面には稀少価値、と斎うことも見逃すことの出来ぬことで、飽和状態と言う背黛もあつたのである。
それは多くの植物に見られることであるが、八ッ房性が現れて来たのでる。
八ッ房は石化や偶然変異して現れるものであり、どこで発見とも作出とも判然とした記録は残されてない。

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