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ハナもも


ハナもも

蓮と練炭
初めてのグループに訪れたとき、必ずといってよいほど練炭と蓮の話から始める方がおります。

これは根が呼吸することの重要性、すなわち植物生理の基幹を知ってもらい、このことから我が家の鉢植え用土の気相の必要性を理解していただくためのものです。

この考え方は、自由空間率の確保と軌をひとつにするものであり、まったく異論はありません。

このように植物の根と空気、用土の粒径と自由空間の問題ではまったく一致するものの、水についての観念では大分考え方に違いがあるようです。

樹木の生理と剥皮、幹の生理の概要、 樹木は、その幹(枝でも同じ)の構造を大別すると、木部(木質部)と樹皮部とに分かれる。
木部(木質部)には導管があり、根で吸収した水(養分を合む)を絶えず上部に送り統けている。
これに対して皮部(樹皮部)には、篩管があって、葉で光合成した物質を枝、幹を通して絶えず下部に送っている。
これが、ごく簡単に見た幹の生理である。
この木部(木質部)と皮部(樹皮部)との境をなすのが形成層である。
形成層は木部と皮部との境であると同時に、幹や枝などが太るための細胞分裂をする所でもある。
A樹木の温度による成長の過程 温帯に生育する樹木の生存可能温度を区分すると、(以下述べる区分温度は、各々の樹木により異なるので、 ッ概には言えない)。
回生存可能温度(低温) 7℃以下。
この温度では、多くの植物は生長を休み、冬眠の状態になる。
しかし、一部常緑樹では、呼吸に必要な程度の光合成を行ない、中にはわずかではあるが育つものもある。
落葉樹では、だいだいの植物が冬眠状態になる。
生育開始温度、 7-15℃この温度になると、ほとんどの植物が生育を開始する。
落葉樹で、まだ葉を出さないものも、盛んに水は上げるようになる。
常緑樹は水上げとともに、かなりの光合成を行なうようになる。
生育快適温度、 15-27℃。
多くの温帯植物が、最も生育に適する温度である。
多くは、この下限である15℃で水上げを盛んに行なうようになり、上限に近づくに従い光合成は多く行なう。
回生育限界温度 27-33℃。
この温度に達すると、多くの温帯植物は、生きてはいても、光合成は伺の生育快適温度のときよりも弱まり、光合成の量と呼吸によ一ってそれを消費する量とが逆転するなど、生育には好ましくない現象が生まれる。
「山毛欅(ブナ)」や「ヒメシャラ」などでは、葉やけを起こし、生存の限界を感じるものもあるが、この温度を越えても(太ることができないだけで)、平然と生きているものであり、この限界温度には、かなりのパラツキがある。
水上げと光合成物質の蓄積。
杜松、真柏の剥皮を考えるには、この植物生育温度との関係を考える必要がある。
すなわち、生育快適温度に達した杜松、真柏は、盛んに水上げを行ない、形成層は水分が豊富な状態になるから、皮は容易に剥けるようになる。
その時期を経験的に言うなら、4月下旬から5月いっぱい。
この期間は、幹はもちろん細い枝先まで、極めて容易に剥ける。
しかし生育快適温度も上限に近づき、光合成が盛んになってくると、その光合成物質は、葉に近い枝先から蓄積されるようになる。
光合成物質の蓄積は、形成層における細胞分裂という形で蓄積される。
(このできたものは、第2木部」、第2鯑部の形を形成し、いずれ「木部」または、 「鯖部」となるものであるが)、これがある程度蓄積されると、ちょうど糊のような作用をして、皮が剥ぎずらくなる。

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