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ハナもも


ハナもも

大正年間には今日のようなカラー写真はなく,その華麗さを伝えるための、人気樹種の彩色の画集も発行され、二十余種の花容、性状などが解説されていた。
金盛時代は五十余の種類もあり、我が家の鉢植えを語る者はまず、ザクロからと言った惑じであるが、その中から2、3拾って見ると、最高は五彩石榴であり、これは錦抱から変化したもので、花は朱の八重、白八重、更紗、紅白咲分や白ガクに紅筋入りなど多彩であり、それぞれの芽も咲く花に応じて、青茅、赤芽筋入り、半染め、絞りなどの変化も見られ、花に対する願いのすぺてが凝縮されたようなものであった。
後絞りという種も有名で、葉は柳葉で枝は良く密生し、花着きも良く、花は本紅の万重咲きで大々輪で散り際になり、白絞りが現れる。
紫紺石榴は芽立ちが薄紫、後に青葉、花は紅色の一重、小実で青紫、技は紫色。
水晶大実は茅出しが黄色、後に青葉、花は純白一重大輪、実も大きく、資白色。
その他の数々は記録に残されたので五十種以上にものぼるほどであった。
きんずを培養する上で最も重要なのが水管理。
他の樹種ならば表土がうっすらと乾いてきたころに灌水を行ないますが、きんずの場合は表土が濡れていても水を与えるようにしましょう。
水排けさえ良ければ根腐れの心配はありません。
赤玉土主体の水排けの良い 用土に植え込み、少し多すぎると思うぐらいの回数の灌水を行なうと良いでしょう。
目安として夏場は4回、冬場でも1日-回は灌水を行ないます。
花・実を付けると更に水をほしがるようになるので、夏から秋にかけては更に灌水の回数を増やすようにしましょう。
肥料も水同様に非常に好むので、5月〜10月の生長期の間は肥料(置肥)を欠かすことなくたっぷりと与えます。
ただし、植え替えを行なった場合は3週間ほどしてから与えるようにしましょう。
樹づくり段階の樹には多く、完成に近づくにつれて少なめに施すのは他の樹種と同様ですが、枝先の繊細さをそれほど間われる樹種ではないため、多肥多水で樹勢を高く保つ方が得策と言えるでしょう。
叫病害虫対策、 病害としてはかいよう病・そうか病・黒点病・すす病、虫害としてはエカキムシなどが見られます。
4月〜10月の生長期は毎月1回の定期消毒を欠かさず行ないましょう。
冬期保護の前には石灰硫黄合剤による消毒を行ないますが、常緑の樹種なので他の落葉樹に比べやや薄めの薬液を使用するようにしましょう。
なお、最大の病害虫対策は薬ではなく環境にあります。
日当たり・風通しの良い場所で管理し、病害虫の被害を未然に防ぎましよう。
芽つみ・芽押さえ、 芽つみは5月〜7月中旬頃が適期となります。
若木などでは新梢が上方向にビュンと走るので、枝を太らせる場合を除き、強く伸びだす新梢は先端を3pほどつみとって伸長を止め、フトコロ部や他の枝に力を乗せるようにしましょう。
芽押さえ(針金かけ)も芽つみと同時期が適期。
柑橘類であるきんずは樹脂が少なくいたって堅い樹なので、若木のうちから針金整姿を行なうことが重要です。
2〜3年枝のうちに模様付けを行ないましょう。
樹脂が少ない分、他の雑木類と比べて針金の食い込み傷がつきやすく、また一度ついた傷はなかなか治りません。
そのため針金はアルミ線を使用し、ーヵ月半〜2ヵ月を目安に針金を外すようにしましょう。
曲付けがうまくいかなかった場合は再度針金をかけ直します。
枝骨がある程度できてくれば、ハサミづくりで樹形を整えていきます。

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