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ハナもも


ハナもも

これに対して「にせ」を冠したのは、飽くまで本物に対する「にせ」であるから、本物との関連は無いと名付けた当時考えていたのかも知れない。
しかし、いま植物学的に考えて見ると、こちらの方に、本物と関連があるものが見つかるから、不思議である。
「くま」という言葉には、多少なりとも「敬意を表する」「恐ろしい」「強いもの」という、表に現れ ない意味が古くはあったようだ。
そしてこの「恐ろしい」「強いもの」という影には、「大きい」という考え方も否定出来ない。
こう考之てみると、「くまざさ」などの葉が、普通の笹よりも大きいのが頷ける。
「もどき」という文宇は、冠詞ではなく、尻につく言葉であるん゛、これは本物「そっくり」という以外にさしたる意味は無いと思う。
考えて見れぽ余り価値のない「くだらない」ことであるが、こうしたことを考えて盆樹を植えてみるのも、一概に全く無意味だとは言えないような気がする。
ゴンズイはミツバウツギ科のゴンズイ属で、この属にはゴンズイー種だけですから、特殊な存在といえます。
さてゴンズイの特性ですが、丘陵から低山の雑木に多く混ざって生える、半陽好性の落葉性の樹木です。
標高は5〜7mくらい。
葉は対生で奇数羽状複葉です。
1枚の葉の長さは、約40〜50p。
小葉は倒卵形で6p内外あり、5〜11枚ほどの固い厚葉で光沢があります。
また、特に葉は茎頂に集まってつきます。
花は5〜6月になると新梢の先端に円錐状の花序で、黄白色の小花を多数つけます。
果実は肉質の袋果で一つの花から2〜3個生じ、秋に果実が赤く熟すると反り返って裂果し、なかから薄い皮に覆われた黒色の仮種子が2〜3個でてきます。
分布域は南関東以西の本州、四国、九州に自生していまず。
ボンサイ仕立てに向く特性 何の役にも立たない樹種とされていますが、それは材木としての価値であって、観賞面から見ると葉が固い照り葉で、果実も赤く熟して裂果すると真っ黒の照りのある種子が現れ、他の実物には見られないよさがあります。
さらに幹肌の色が黒紫色の地色に灰白色の縦縞模様が入るので、ボンサイ樹種としては観賞価値の高い種類だと思います。
さらにゴンズイの紅葉は派手ではありませんが、黒ずんだ赤色で渋い味わいがあります。
ただし欠点は枝数の少ない性質(羽状複葉の樹種はほとんど同じ性質を持っている)があるので、その点を考慮して仕立てれぱ、小品から普通ボンサイまで好みの大きさに育てる事ができる樹です。
種木の入手法 現在、ボンサイの素材としてはいずれの所でも販売されていないので、山野から種木を採取する以外にありません。
また、秋になったら山野から種子を採取して、白分で実生するのもよいです。
苗の採取適期は、3月上旬から4月上旬の新芽が伸びはじめる寸前までが理想的です。
その際の注意として、里山に多い木なので、必ず山の持ち主の許可を得ることです。
普通ボンサイに仕立てる場合は、幼苗からでは時間がかかるので、下刈りされている雑木林には株立ちに近い古木がありますから、そのなかから素材に向く樹を選ぷとよいです。
ボンサイに仕立てる場合、この樹種は枝分かれが極度に少なく、直線的に真っ直ぐに伸びることです。
また、花つきの良い性と悪い性があるので、実つきを期待する場合は、あらかじめ親木の性を確認しておく必要があります。
更に、葉性もかなり違いがあるので、その点にも注意されることです。
置き場 半陰地性の樹種ですが、日当たりを好むらしく林縁でもよく見かけます。
かえってこのような場所に生えている樹を見ると、葉も締まった姿で花つきもよいようです。
従って、採取後の素材が活着したら日当たりのよい外棚で管理します。
特に春の生育期間は間伸びを防ぐためにも、日当たりのよい場所に置く必要があります。
また真夏の直射光下でも、葉焼けを起こすこともないので、遮光の必要はまったくありません。
無論、秋になっても日当たりのよい外棚でかまいません。

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