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ハナもも


ハナもも

関東地方などで、普通「えんじゅ」と呼んでいるのは、ほとんどあるいは全部が、「イヌエンジュ」である。
群馬・長野などでは、山野にかなリ多く自生しているようで、建築材などに多く利用しているのを見る。
材は、「心材」は真っ黒で、「辺材」の白さとのコントラストが美しく、「床材」や板にして壁のした張りなどに好適である。
また、材は比較的折れ難く曲げやすいため、大工の使う「ちょうな」の柄に用いる。
花は白い。
葉そのほかは、「イヌエンジュ」も、「えんじゅ」に酷似するが、「エンジュ」に比べて幾分色が暗い感じをしており、粗野な様相をしているのも特徴である。
「胴吹き萌芽性」はあまり無く、「アカシア」のように見苦しいことはない。
芽摘みと剪定 この樹種の特性として、新梢の葉は羽状複葉で対生ですが、伸びるに従って下葉は落葉してしまうので、秋頃には茎頂近くに密集した姿になり、途中から枝分かれすることはほとんどありません。
仕立て中の苗木の場合は、新梢が伸びはじめてきた5月中旬に、一度だけ芽摘みをして枝数を増やします。
その後に伸びる芽は摘まずに、そのまま伸ばしておきます。
全体の樹形を整える剪定は、早春の芽出し前に行ないます。
ある程度の樹形ができてきたら、不要な徒長枝は、生育中でも元から切り取っておきますが、その他の新梢の芽摘みはしません。
全体の樹形を整える剪定は、仕立て中の若木と同じく、春の発芽寸前に行ないます。
針金かけ 幹や枝が直線的に伸びる樹種なので、多少は針金による矯正が必要ですが、強い模様をつけるとこの樹種らしさを失うので、できるだけ剪定で樹形を作ります。
針金を掛ける場合の適期は、植え替え直前か、新梢の伸びはじめた5月中旬に行ないます。
病害虫 アブラムシやヵイガラムシが生育期に発生するので、殺虫剤で薬殺します。
病気は日陰で栽培するとウドンコ病が発生しますが、直射光下で栽培すればほとんど発生しません。
殖やし方 実生や取り木が簡単にできます。
実生は前年の秋に完熟した黒色皮に覆われた仮種子を採取し、翌年の春に播種します。
播種床の土は植え替えに用いた粒土でかまいませんが、粒の大きさを5nm以内にします。
播種した年はそのまま伸ばし、翌年の春に単鉢か寄せ植えします。
取り木は環状剥皮法で6月中旬に行ない、9月中旬には発根しているので切り離せます。
もう半世紀近くもボンサイを手がけているのに、さっぱりうだつが上がらない。
鉢数は猟ほどあって、それぞれの樹にはそれなりの思い入れや味わいがあるのだが、客観的に見るとどこかに過不足があって、作風が一向に垢抜けていないのである。
年数からいえば、白他ともに認めるような傑作の2鉢や3鉢はあって然るべきなのだが、未だに胸を張って人前に出せるような名品はでき上がっていない。
名品作出という究極の目的からいうならば、ずいぶん無駄な努力をしてきたことになるのだが、それでも飽きることなく、毎日の灌水(ウィークデーはかみさんの専業で、その限りでは頭が上がらない)は勿論のこと、植え替え、剪定、施肥などの 培養作業を永年来続けてきている。
「下手の横好き」というべきか、良いとか悪いとかの価値基準を超えた趣味者ならではの、理屈抜きの私の世界なのである。
年をとってきたので、作業がきつければやめてしまえとか、鉢数だけでも減らした方がよいとかみさんはいうのだが、御意見として拝聴してはいるものの、それを実行できるような踏ん切りはとてもつけられない。
まるではまりこんで抜けることのできない蟻地獄のような、果てなき夢を見続けている「業」の境地である。
所詮は親父の白己流技術を受け継いだ素人の道楽なのだから、駄物でも凡作でもそれでよいのだと割り切ってしまえば気は楽なのだが、それでも駒年もやっていて会心作がないというのは、どうにも情けないやらで癪にさわる。

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