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ハナもも


ハナもも

このように窒素が「生」のまま存在すると言うことは、その蜜素が、我がおじいさんの鉢植えに利用されるのではなく、病原菌に利用されることになる。
つまり枝枯れ病が発生してきているものに肥料をやるということは、我がおじいさんの鉢植えのために栄養になるのではなく(全く栄養にならないという意味ではなく、言葉のアヤとして)、病原菌の繁殖を助ける役をすることになる。
一般に、「葉の病気で葉面積が減少したとき、肥料をやることは、病気の蔓延を促し、病気が治って健全な葉が発生し始めたときの肥料は、樹勢回復に効果がある。
」と考えて欲しい。
(かつて、ネズミサシは最も耐肥性が大きい樹種であるから、施肥はかなリ多くても良いと述べているが、これは罹病していない樹木にたいして言えることで、病気のものは別次元で考えなけれぱならない。
)。
これが病気への対策だ。
取り木のポイント取り木の有効な点は改めていうまでもない。足元(根元からすぐ上の立ち上がり部分)に面白い素材が作出できる。
棚場で長い間作っていた樹が気に入らない場合、頭部だけの利用で小品〜中品に作り変えることができる。
頭部は樹勢が強いため、鋏の切り込みを重ねて、一応の骨組みを作っておく。
全体を考えると、下枝や内側の枝などを保つのに苦労したり、樹の全体の構成に苦心する。
ところが、樹の上半分だけでも枝を切りつめたり、新梢を曲付けしておくと樹勢があるぷん作りやすいのである。
この面白い部分だけを取り木するわけである。
取り木した樹はよく太るのが通例。
ほとんどの樹種で、取り木した部分が切り残した下部より太くなる。
また子供の方が台木(親樹)より良くなることも多い。
真柏などでは、1〜2年枝に取り木をかける人もいるほどである。
挿し木よりも早いためだ。
従って、取り木はまだまだ充分に工夫されていない分野である。
有効な利用法が試されていないのである。
安価な素材を利用できること。
この点はびわでも納得できる。
しかし、いざ園芸店に行ってみても気に入る素材は少ない。
目が肥えてくるに従って好みの取り木素材は少なくなる。
つまり、取り木が面白いといってもどこにでもあるわけではないのだ。
ポイントとしては、とにかく足元と立ち上がりに1曲や振れのある部分で充分。
全体の仕上がりを考えず、まず優れたところの1部分、そのすぐ下で取り木するのが好結果を生むことが多い。
ぎ自分の好む樹形、樹高を考えておくことが取り木の大切なところで。
ある。
場合によって小品ボンサイでは、足元の塊からでも優品は可能だ。
従って取り木後が大切。
珍樹種や、人の作らない樹種、素材の穴場的な樹種も面白い。
優れた作品ができれば、必ずそれを参考にする人がでてくるものである。
取り木の技術的なポイントはイラストを見ていただきたい。
取り木は雑木・松柏類ともに可能。
目安として雑木は環状剥皮、松柏は針金を巻きつけて発根をうながすのが普通である。
取り木が難しいのは数10年にわたって接ぎ木で繁殖されてきた樹種。
例えばモミジの清玄やシシガシラが著名である。
梅の園芸種も同様。
接ぎ木が原因で、取り木や挿し木の発根がよくないのかどうかはわからない。
例えば接ぎ木の唐カリンは取り木も挿し木も難しいが、実生カリンは両方とも容易なのである。
五葉松は、実生系の若樹が取り木が容易。
那須系の五葉松の取り木はよく知られている。
一方、古樹となった五葉松は難しいことが多い。
黒松も相当の太さの樹でも可能とされるが作例はごくまれである。

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