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ハナもも


ハナもも

植物が病気などで弱っているときは、葉が作用する「炭酸同化作用」は旺盛ではない。
つまリブドウ糖の生成は少ないのである。
このような状態のときに肥料を多く施すと、吸収された窒素は「窒素同化作用」が充分に行なわれないから、※「生」のまま、枝葉のなかに存在することになる。
(注※ ここで「生」と述べたのは、無機の形で吸収された窒素が、本来なら同化されて有機になるのだが、同化されずに無機のまま存在するこ.とをいう。
)。
取り木で、だれでも樹木の増殖をポゐるごとができる。
ところが取り木の活用ともなると、この単純な技術もやはり奥深く経験がものをいってくる。
樹種により発根の仕方も様々であり、管理や培養のポイントのとらえ方で結果に差がでてくる。
技術そのものは単純なだけに、取り扱い方が大切になってくるわけである。
基本は取り木をする樹木の下部、つまり根の部分は触れないこと。
例えば5月〜6月に枝の一部に取り木をかけるならば、植え替えや移植などはしない。
ボンサイの樹でも同様で、取り木をする場合は根はいじらない。
樹勢をつけておき、枝を繁らせるような状態で取り木をかける。
庭木の取り木でも、根を切りつめたりすると成功は難しくなることが多いのである。
以上が取り木の基礎である。
ボンサイ素材用の取り木の活用は、これもだれにでも応用ができ、園芸品のボンサイからも楽しめる素材が作出できる。
ところがボンサイ用の素材となると、見どころを見つけておくことや、将来性を含めて経験が必要なのである。
今回紹介するのは小品ボンサイのための取り木の応用である。
多樹種にわたり活用の具体例が示されていて参考になるだろう。
ボンサイ素材用の取り木は、持ち崩しのボンサイや、間伸びした作品の」部を取り木して本格的な作品の作出が可能であること。
ボンサイの立ち上がり部分、つまり足元に面白い曲のある締った作品が作出できること。
安価な素材が園芸店にまだ相当残っていて、小品〜中品樹作りには有望な分野であること。
以上が取り木による素材作りの面白味の要点である。
具体的には、個々の樹木から見ていくのが解りやすいので、実際の作例で考えていくことにしたい。
取り木によるボンサイ素材の利用は、ベテランの方ならばすぐに納得できることだろう。
なぜなら取り木を活用して有望な作品の基を作るという点では可能性が高く、しかも比較的短期間で作出できるからである。
とはいえ実際にはボンサイ家の間でも、頭では判っていても実行する人は少ないのが現状である。
無数にある素材の有効活用として、取り木は第一のものであるが、一部の素材作りに熱中する人を除けば小数派なのである。
また流通している素材に不満になって、いざ取り木をするとなっても、使える樹(持ち崩しや園芸品)は意外に少ない。
コツをつかむと素材は無限にあるのだが、取り木によって優品を作るとなると、これはまた別の話となる。
急に思いついて実行するとなると、取り木用の樹は、ありそうでなかなかないというのが一般的な印象だろう。

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