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ハナもも


ハナもも

つまり、趣味とはそういうものだろう。
たかが趣味。
それも然りだが、お客さんの場合は暇潰しというには、あまりに熱心である。
芽摘みの時期には、毎朝4時半には起きて1鉢か2鉢仕上げ、夕方帰宅するとまた行なう。
夕方帰宅すると、まず棚へ行き鉢の乾き具合を見て回る。
これが日課である。
乾いた鉢があれぱ水をやり、ついでに枯れ葉を取ったりしてから家へ入る。
休日は、ほとんど1日棚で過ごす。
入がお客さんの棚を見たら、これだけのネズミサシの芽摘みをある期間、毎日毎日くリ返すのは、さぞ大変な作業だろうと思うだろうが、お客さんに言わせれぱ、それは、人が見て思うことであって、実際は違うそうだ。
なぜなら、新芽を全部摘んでしまうわけではないからだ。
伸ばす部分は残すし、培養中の樹はポウポウに伸ばしておく。
一様に摘み取るわけではないのだ。
しかしそうは言っても、lOO鉢もあれば、かなりの労力ではあるだろう。
ところが、この芽摘みほど楽しいものはないそうだ。
それは、芽 摘みをすると樹がよくなるからだ。
それを見るのが楽しいと言う。
また、ガがツーンと出ているのはすごく気になるそうた。
たからつい樹をいじりたくなる。
一八六七年、ナポレオン三世は、そのころ供給不足だったバターに代わる脂肪の製造に成功した者に巨額の賞金を与えることを提案した。

その条件は「バターよりも安くて、しかも同等の品質をもつこと」であった。

仏人の化学者、ヒッポリテ・メーゲNムーリエは、ナポレオンの所有地の一つで研究をはじめて、O八七〇年には成功したといわれている。

数年後にオランダではじめてマーガリンの生産が開始された。

約四〇年間、マーガリンの原料は牛肉のスエットであった。

これは加圧されて、その主要成分である動物性マーガリンとステアリンに分解された。

ミルクや少量の植物油と混ぜられた動物性マーガリンはバターの代わりになり、いっぽうステアリンは、ろうそく製造業者に供給された。

北米や欧州の大きな家畜飼育場から、マーガ9ーン業界に対して原料が供給された。

しかし、一九〇四年になって、牛肉のスエットはしだいに植物油におきかわった。

そして、一九一〇年以後、安い鯨油が利用できるようになったので、スエットはマーガリン製造に利用されなくな、った。

一九世紀のなかばから、牧畜業の中心は欧州から他の大陸に移行した。

たとえば、牛の飼育は北アメリガと南米、ヒツジはオーストラリア、南アフリカや南米などへ移行したのである。


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