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ハナもも


ハナもも

また一方で、できの悪いこどもほど可愛いというのもある。
できの悪いこどもでも、何くれとなく世話をすれば、いつの日かいいこどもになるかもしれない。
そんな望みを抱きながら、作る。
これが世話のかかる樹種であれば、なおさらその気持ちがつのるものだ。
たとえば、黒松などがそうだ。
芽切りなど、作業をすることが多く、手間をかけなくてはいけない。
だが、同じ松でもゴヨウマツとなるとちょっと違ってくる。
黒松に比べ、作業も少ない。
大型のゴヨウマツはそうでもないが、中型や小品は、芽が黒松のように増えてくれないからと、うちすてられることが多い。
特に小品は、枝がのびてくれない、思い通りに芽が揃ってくれないから、培養が難しいと結論づける人も多い。
しかし、結論を急ぐのは、早計である。
こどもの教育は時間がかかるが、それなりの処置をほどこしてやれぱ、りっぱに立ち直る。
そのこどもの欠点ばかりを見つめていては、よい方向へと導くことはできない。
きちんと指導すれば、時には欠点も長所となることがある。
その実例をゴヨウマツで紹介してみよう。
葉の少ないゴヨウマツを、一年後には八ツ房と見違うほどの葉数にする方法である。
これは中品や小品に効果的な方法と氏は言った。
1行の重み。
ヤギのバイタリティ。
ヤギは、近縁のヒツジのように大群ではけっして飼われなかった。
ヤギがたくさんいる小アジアや北アフリカでは、この動物は植生にたいしてひどく破壊的であるといわれている。
多くの地域で牛やヒツジや雑食性の豚とは違って、ヤギは草よりもむしろ木の葉や灌木と木の小枝を食ぺ、さらに木の皮まで食うということがわかったときは、すでに手おくれであった。
地中海周辺の多くの地区は、乱暴で悪さをするヤギによって食い荒らされてしまった。
いっぼう、ヤギの飼料はいたるところにあり、その乳とチーズは中央アジアからエジプトまでの全域と、のちにはギリシアとヘルベティア[現在のスイスをふくむ古国]にまたがる人びとの食卓をにぎわしてきた。
この動物の有用性を考えると、ヤギが灌木に与える害など大目に見ないわけにはいかな かったのである。
ひでりや飢饉のときでもヤギは乳を出し続けてくれるし、また、ほかの肉にありつけない貧乏な人びとは、ときどき子ヤギの焼肉に舌つづみをうったことであろう。
ヤギの皮は靴用に使われ、また手のこんだ羊毛製の高価なカーペットを持っていない貧しい人たちの家の床には、染色されてヤギ皮が敷かれたことであろう。

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