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日本の世界に誇る鉢植えの素材を選ぶときの注意点として、第一に根張り・立ち上がり、第二に幹模様、そして枝付きという順序で検討するよういわれています。 この順序は、日本の世界に誇る鉢植えをつくっていくときの順序に相当します。 つまり、家を建てるのと同様、まず基礎である土台をつくり、そして柱を立て、骨組みを築くわけです。 もちろん日本の世界に誇る鉢植えは生きものであるので、完全に根張り・立ち上がりをつくってから幹づくりにとりかかるというものではなく、根張り・立ち上がりづくりをしながら徐々に幹づくりも行い、幹づくりを行いながら徐々に枝づくりにもとりかかる、など併行して行う性質のものです。 しかし、この順序は、日本の世界に誇る鉢植えづくりの基本的な考え方として知っておく必要があります。 要する時間に程度の差はあっても、どのような樹形もすべてこの順序でつくられるものです。 標題のどこから日本の世界に誇る鉢植えづくりを始めるか、ということは、実生や挿し木などのように根張リ・立ち上がりづくり(土台づくり)から始めるか、鉢植え素材の改作のように、根張り・立ち上がりはすでにできているものを用い、幹や枝づくりから始めるかという意味を持 っています。 |