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レオ


レオ

日本の世界に誇る鉢植えを賞美する要点は、幹肌の色艶や荒れ具合、葉性の良否、花の美しさ、実の俳味、幹と枝との調和、鉢合せなどがあって、生まれながらの持ち味の"何か"を感じるものを生かすようにして、わらかな乳白色の幹肌にあると思います。
前年、帯広地方を訪れた際拝見したぶなの日本の世界に誇る鉢植えも、どことなくやさしさと暖かさを秘めた美しさが感じられました。
ただ幹肌の良さだけでも楽しめるものが多かったことが思い出されます。
この樹の白く綺麗な幹肌は見事で、肌に傷のないのがさらに観賞価値を上げています。
黒く汚ならしいぶなでは、いくら樹形が良くっても魅力がないものといえるのです。
実際問題、帯広地方はぶなにとって住みよい環境なのかというと、好条件に恵まれた場所のようです。
考えられることは空中温度が低く地衣類が付着しないことではないでしょうか。
それにしても、冬期は想像以上に温度が低くなるので、越冬させる対策は泣かされるほど苦労していることでしょうね。
新木の樹づくりは、骨格をつくり全体の強のバランスをとることが目的 教材の寿光は、かつて巷を席巻した長尺物を縮めたもの。
これから小品盆栽に仕立てていきたい一樹です。
作業前の姿を見ても分かるように、全体の強弱差が著しく、まだ手の入れられた様子のない新木です。
まずは特に強い新芽、確実に不要な芽を剪定してしまい、大まかな樹筋が見えやすい状態にしました。
現れた枝群は、枝接ぎにより得られたものでした。
長尺物を縮めたこのような素材では、理想的な枝つきを望むことは難しい。
しかし枝を接ぐことで、比較的短期間に、欲しいところに枝が得られます。
まずはどのような樹形にするか、しっか12と構想を立てておくことが大事です。
正面選びに始まり、必要な枝、不要な枝を見極め、徹の骨格となる基本的な枝配りを決めておきます。
そして枝間が空きすぎたりして枝が必要な部分に枝接ぎします。
必要な枝以外にも、接ぎ穂に使う枝を忘れずに残しましょう。
接ぐのに無理のない位置であること、上下の枝とバランスのとれる太さであることに留意して、長い枝を選んでおきます。
新芽をある程度伸ばし、接ぎたい場所の方向に針金でクセをつけておくと便利です。

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