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レオ


レオ

売物になるということは、いわば価値が高いということで、それ自体は問題はない。
しかし、一方では、その時代の流行りずたりに大きく左右されるという、きわめて危い二面性をもっそいるということもま元事実でしょう。
もちろん、趣味家が木を売り物にすること、を真向から否定するわけではないが、いま1度その白由な立場を確かめ、売ることときっぱりと切り離した部分、何か頑強な部分を日本の世界に誇る鉢植えをつくる上において持っていただきたいと思う。
業者にとって、ほんとうにうらやましいといわれる部分を、でしょう。
O挿し木冊-樹木の枝を切り取り、土中に挿して発根させ、新たに種木を得ることをいいつ。
また、根を土中に挿す根伏せや葉挿しもある。
挿し木の効用一本の親木から同時に多量の種木を得ることができる。
親木の形質をそのまま受け継ぐので、貴重な品種を保存することができる。
活着率がきわめて高い。
誰でも簡単にできる。
現状での選択と展望 現状で選択したのは、まず、先に作られていた風にそむくジンの切り詰め、新しいジンの操作による流れの強調。
そして、2本の幹の元を見せ、枝(棚)の綾を作る方法でした。
これにより、双幹吹き流しとしての調和が図られたのです。
そして更に植え付け角度の検討を行ないました。
よリ野趣を高めるための枝の綾を作ることを兼ねてです。
また、この植え付け角度の検討に伴い、鉢に納める時持ち上がる左の根をかき出して根上がり状にすることや、立ち上がリ左に、切り詰めたジンにつながるシャリを入れることも可能性として残されたのです。
これが実際、近い将来実現されれぱ、逆に今残した新しいジンは.不要になるかも知れません。
それも考えて、新しいジンは強調せず、よく見ると見えるといった、粋さで見せる表現法がとられていることも見逃せません。
こうした手法とその選択はいずれも、単幹ではなく、多幹(この樹は双幹)であることを見失なわないためのものでもあったのです。
それは、完成時、立ち上がりからの2本の幹(枝)元や棚の綾を明確に見せ、流れと野趣が強調された姿に、確認することもできるでしょう。
多幹・根連なり中品株立ちの縮小と簡略の技 五葉松の素材の中に、株立ち物は少なくありません。
それなのにいざ小品の多幹物というと少ないのはなぜでしょう。
黒松のように芽切りしても、葉の長さに限界のある樹種に比べれば、五葉松は有利なはずなのです。

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